2019年10月17日木曜日

東京大学・松尾豊氏に物申す

私は実業高校出で最高学府とは縁遠い人間だが、松尾先生に一言言いたい。

・MycinよりEMycin

私は'80年代第二期人工知能時代、「データベース性能診断エキスパートシステム」をNTT電気通信研究所で構築した経験がある人間です。松尾先生は第二期人工知能時代の説明でMycinのことにしか触れていないが当時の研究者及びコーダーはEMycinに注目していた。だから、私がエキスパートシステム構築にあたり研究員から教えれらたのは知識ベース作成方法であり、EMycinにあたるエキスパートシステム構築ツールの説明だった。私はエキスパートシステムつまりAIについて説明は受けていない。いや、私はネットワーク型データベースの教育を徹底的に受けことがあるデータベースのエキスパートだったから研究員やデータベース技術者が書いたルール仕様(概略図)を理解できた。それよりもエキスパートシステム構築ツール(DEC system20上で構築)のパワーには驚かされた。なぜなら、エキスパートシステム構築ツールでは、簡単に木構造が作成できアクセスできる高級言語だったからだ。当時のメインフレーム(IBM360の血を受け継ぐマシン)で見たことがないツールだった。だから当時、エキスパートシステム構築ツールはオブジェクト指向であると知り「オブジェクト指向=AI」と勘違いしていた。そして、オブジェクト指向が現代のコンピュータの主流になったことに何も違和感なく受け入れられる。

・isとparts_ofだけではない

 上記に示したようエキスパートシステム構築ツール(知識ベース)はオブジェクト指向であり当時も現在と同じように

1)継承
2)集約
3)コンポジション
4)関連
5)依存

が存在していたからルール作成で苦労することはなかった。ちなみにルールはメソッドチェーンで実現していた。

・脳は左脳だけではない

 私は'90年代後半からOpenGLを独学で勉強してきた人間だが、3Dグラフィックの進化が止まらない現状に技術を追いかけるだけで苦労している。特に西暦2000年以降の3Dグラフィック(GPU及びAPI)の進化は驚かされ続けている。主観だが3Dグラフィックがここまで進化した理由はデザイナーのクオリティ追及によるエンジニアに対するあくなき要求があったからだと思う。(ちなみに、日本の電子機器メーカーはこの要求に恐れをなしグラフィック関連技術から逃げ出した腰抜けどもだ。ゲーム機を製造販売している国として恥ずかしくはないのか、と言いたい)したがって、ディープラーニングも機械学習もこのデザイナーのクオリティ追及によるエンジニアに対するあくなき要求から派生した技術だと私は確信している。
 松尾先生のビデオでは、理系人間の育成だけを言っているように思える。(理系、文系と完全に分離しているのは日本だけだと私は思っている)先生は飛行機は飛ぶ為の機械であり雀のようにチュンチュン泣く必要ない、といいますがそれでは人工知能は構築できないと思う。飛行機も雀のようにチュンチュン泣く必要があるとエンジニアに要求する人材の育成も急務だと思う。それに人間の脳は左脳だけではないでしょう。なのに理系の人達だけで人間の脳を模写できると考えているところが時代遅れだと思われます。

フロントエンジニアはデザイナーである必要がある

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