2014年11月18日火曜日

人口知能と人間の深層心理

この前行われた電脳王戦(コンピュータ対人間)を特集したNHKの科学番組を見た。
まず、面白かったのは、コンピュータを開発した人は、ほとんど将棋を知らない人だった。
では、この人は何を開発したのか、
それは、データ検索方法だった。
そのデータ検索は滅茶苦茶ユニークで、対戦戦局の盤から勝利の比率(数字)を導きだものだった。

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将棋盤は碁盤の目になっている。要は将棋盤はx軸とY軸で出来ている、つまり2Dだ。
ここから、ある特定の駒を結びつけポリゴン化し、その面積で勝利の手を導きだす。
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この方法を聞いていた将棋関係者のコメントが面白かった。
「もしかすると、プロ棋士もこの方法を無意識に行っているのでしょう」

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私は30年前、エキパートシステムに携わっていたとき、人間の無意識つまり人間の深層心理を見出せれば、最高の人口知能ができると確信していた。
そして、人間の深層心理は、ビッグデータの中に隠されているはずだ。

FierFox(日本は仏作り魂入れず)

'96年日経パソコン(夏合併号)に「Netscape ブラウザーがOSに変わる」という記事があります。

当時、OS製造を手がけたことがある私は、「Windod95でも凄いのに、Windod95上で動くブラウザーがOSになるわけがない」、と苦笑したことを記憶しています。(記事ではJavaScriptよりJava Appletを重視している) あれから約18年、「ブラウザーはOSである」と言っても、誰も笑う人はいません。当時、ブラウザーがここまで発展するとは私は想像も出来ませんでした。

NetscapeはマイクロソフトのIEに敗れ去りましたが、技術はFierFoxに引き継がれました。そして、スマートホーンのOSとして再び表舞台に登場しようとしています。

もし、Netscapeが日本で誕生し、IEに敗れ去っていたらここまでブラウザーは発展しなかったでしょう。本当の資本主義とは、捨てる神あり、拾う神ありの世界であり、将来を見越した資本家が存在する社会だ、と思いました。 反面、日本の資本主義は単なる西洋のコピー(仏作り魂入れず)でしかない、とブラウザーの発展を見てきた私は思います。

日本も早く、目先の利益だけでなく、本当に消費者が欲する製品を作ってほしい。

2014年11月3日月曜日

タスク

タスクは死語?

私がプログラマーになったとき一番最初に教わったのがタスクだった。だが、タスクの概念を理解すまでに数年かかった。新人にも一応タスクの説明をするが、納得することはなく、首をかしげるだけだ。そんな時いつも「タスク人だ。いつか理解できる」と言ってお茶を濁した。
メインフレームが無くなったと同時にタスクも無くなった。小型のコンピュータでは、タスクに変わりシェルもしくプロセスとなった。だが、タスクとシェル,プロセスは構造が違う。Linuxで初めてプロセスに出会ったとき、目が点になった。fork,exec実にユニークだ。

私が関わったタスクは以下のような構造になっている。メインフレームでは、基本的なメモリーはどのタスクからも参照できた。ただし、リングレベルが7つあり、メモリーは完全に保護されていた。
仕事をしてもらうタスクにはイベントを渡し、目的の仕事を実現してもらう。完了通知はスリープで待つか、イベントで待つかタスクにより違った。
Javaが普及してきて、マルチスレッド が普通に使えるようになった。私はこのスレッドをタスク代わりによく使う。

デフォルトモードネットワーク

デフォルトモードネットワークはコンピュータ用語ではない。脳科学の言葉だ。ここでは、デフォルトモードネットワークを話題にしていない。
先日NHKの科学番組で、このデフォルトモードネットワークを特集していた。その時、番組のMCと脳科学者が会話していたが、その会話の中に、懐かしきことば「タスク」が頻繁に出てきた。どうも、脳科学の世界では、「タスク」という言葉は死語にはなっていないようだった。「タスク」について説明はなかったが、話の内容から、「脳」の機能をつかさどる部位のことを言っているようだった。そこで、私が知っているタスクを人間の脳に当てはめてみることにした。

どうも、人間の脳の構造は以下のようになっているようだ。

上記脳の構造に私の知っていタスクにかってに置き換えてみる。

タスクディスパッチャーはアイドルループ中に、イベント通意及びMakeUpを行う。赤矢印は、その際タスクをサーチする為のリスト構造だ。
たぶん、人間の脳の構造をシェル,プロセスでは、説明できないだろう。イベントをターゲットに動くタスクだからこそ、人間の脳の構造を説明できるはずだ。(私は脳科学者でないでの、単なる憶測でしかない)

ないとは思うが、もし誰かが私にタスクのことを聞いてきたら、人間の脳をモデルに説明しようと思う。

2014年11月2日日曜日

情報技術者の生産物

50過ぎてプログラマーとして再就職する為、地元では大手のソフトウェア会社の面接を受けたことがある。(当然再就職はできず)

この時、面接官に「当社は、ベースのプログラムを修正することにより、生産性を向上させている」」旨の話をした。

チョイ待て、ここではまだプログラムをグラム売りしているのか。

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私はプログラマになった当初から、情報技術者の生産物は「情報」だ、言い聞かされてきた。そして、私も新人に同じことを言ってきた。その時、だいたい同じ例え話をした。

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地元の旧家のしきたりとして、毎日の天気を記録してきた。この記録は数百年にも及ぶ。この記録と他の気象情報から、地元の天気をピンポイントで予想できる ようになった。だが、この天気予測は単なるデータでしかない。しかし、この天気予測データをお金を出してでも欲しい人がいるはずだ。たとえば、イベント目 当ての弁当屋さん。この人にとって天気予想はデータではなく情報になる。つまり、金になるデータが情報だ。

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私の考え方は間違っていない、情報技術者の生産物はプログラムなんかじゃない、「情報」だ。その証明を、「Google」が立証している。